REDHOTマニュアル≪オレ流!?ミックス(リズム)編≫

投稿日 2012年3月19日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

と言うことで、前々前回あたりにお話していた私流のミックス方法を数回に分けて説明していこうと思います!

以前から言っているように、コト細かい説明はしません。

なので、このミックス方法を説明する前に簡単にですが、私のEQの使い方を説明したいと思います。

【EQポイントの見つけ方】

大体の方が『ココ!』っていうEQポイントの探し方に苦戦すると思います。

そこで、まず私が行う作業としては・・・

①EQをかけるトラックにプラグイン(EQ)を立ち上げる
②Q幅を狭めた適当な周波数のゲインを上げる
③左右に動かし余計な音域を探す
※詳しくは下記画像

※上プラグインはWAVES/Q10です。

上の図は⑤(500Hz)のところでQ幅(□内)を狭くして、ゲインを上げ左右に動かしてモコついてるところや、耳障りな音が鳴っている音域を探してみます!

見付けたらカットしてあげるだけです☆

EQの使い方が分かれば意外と楽にミックス作業が行えると思いますよ!

ん~~~やはり、私は説明がヘタクソだ・・・(伝わっただろうか???)

ってコトで、早速本題の作業へ移っていきたいと思います(^^ゞ

前にも説明しているコトと重複する部分が多いので、比較的簡単に説明していきます!

※今回の音源も昨年レコーディングしたRimtone【M】を使わせていただきましたm(__)m

【バランスをとる】

今回はリズム隊と言うことで、ドラムとベースの音以外はミュートしておきます。

で、何をするか?

各トラックのボリュームとパンだけで全体のバランスをとります!
※本来であればヴォーカルの音を作ってからやった方が楽かもです。

この作業が以外と大事だったりします!

それでは早速ボリュームとパンのみでミックスした音源をお聴き下さい。

【Drum&Bass Normal Mix】

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この状態から各トラックにEQを立ち上げ全体の音のバランスをとっていきます。

試しに、上の音源をEQのみでミックスした状態も聴いてもらいましょうか!

【Drum&Bass EQ Mix】

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違いが分かったでしょうか?

特に注意して聴いてもらいたいところはドラムのキックベースの住み分けでしょうかね。

低音が結構スッキリと聴こえたと思います。
※この状態でEQはカットしかしていません。

この時点で実際はギターの音などもEQで整理しちゃいます・・・

では、次のステップに進んでみたいと思います☆

【イメージする】

さっきのこの曲で私がイメージしたのは・・・

①全体の音の輪郭を更に鮮明にする

②キック&ベースの音の存在感を増す

③迫力を出す

と言う点でしょうか?

実際にやった作業は、せっかくなので今回導入したコンプ(LA-4,CL1B,BC1mkⅡ)を使ってみようかと・・・
※高級なアウトボードを用意しなくてもプラグインで十分作業はできますので心配しないで下さい。

で、早速キック1にLA-4を、キック2にCL1Bでリアンプし直してみました!

最近のマイキングと多少異なりますが、下画像のようにマイクを2本使っております。


因みに先ほどのEQMixの音源(キック&スネア)にはMcDSP/FilterBankP6を使っていましたが、もう少しキャラクターを変えてみたくSSL EQに差し換えてみました!

【McDSP/FilterBankP6】

【SSL/EQ】

そしてドラム隊の方は、ハットとトップのトラックを整理しつつもう少し金物の輪郭をハッキリとさせて出来上がり☆

続いてベースなのですが、こちらの音はラインの音のみだったんですが、ダブルトラックを作り片方にSansAmpを立ち上げより存在感のあるベースの音作りをしてみました!
※こちらも一度CL1Bで取り直しております。

【SANS AMP】

因みに、先ほど言った『ダブルトラック』なんですが、最近ではギターリスト&ベーシストの方で興味を持たれてる方が多いと思う『ブレンダー』と言うエフェクターの機能のようなモノです!基本的にはソレと一緒です!!

ブレンダーを簡単に説明すると、元音を歪ませるのではなく、元音に歪みを加えると言うニュアンス!?のエフェクターです。

別に歪ませなくても、『ワウ』だったり『空間系』をブレンドすると言う使い方もできます!
※暇を見付けてこちらも特集組んでみようかな?

と言うことで、ある程度完成させた音源がこちらとなります!!

【Drum&Bass 2mix】

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いかがでしょうか?

元のミックスよりも輪郭がハッキリして迫力が出ていると思いませんか?
※金物系がやけに出ている気もしますが・・・後々調整すると言うことで・・・(^^ゞ

ここまででドラム&ベースのバランスとりが終わりではありません!

この後に、ギター&ボーカルが乗っかってくるので、またその時に微調整をしていきます☆

さぁ~、リズム隊の大体の音が決まったので次の作業なのですが・・・まだ手を付けていません。。。

なるべく早目にアップしていきたいのですが、以前に完成させた音源を越えるミックスに挑戦しているので少々お時間がかかるかと・・・(言い訳)

己を越える修行です!

この企画(勝手に企画になってる・・・)の最後に、今回やったミックスと以前仕上げたミックスの音源もアップするので聴き比べしてみて下さい!

「前のミックスの方が良かったね!」と言われたらどぉ~しよう・・・(´゚Д゚`)アワワワ・・・

それもまた修行の一つ!!

REDHOTマニュアル≪U87AivsKSM313編その②≫

投稿日 2012年3月16日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

と言うことで、前回お話した通りに音源付でそれぞれの音を見ていきたいと思います。

ただし、今回の音源は元々このblog用にレコーディングしたワケではないので正確な音の比較にはならないと思います。

なので、あくまでもイメージとしてお聴き下さいm(__)m

因みにマイキングですが、下記図のようになってます。

まず最初にコンデンサーマイクの音をお聴き下さい。
※今回も参考程度にアナラーザーものっけときます!

【Neumann/U87Ai】

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※音源はノーマライズを行っております。


続いてリボンマイクの音をお聴き下さい。

【Shure/KSM313(Rear)】

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どぉ~だったでしょうか?

今回は、同じ位置でマイキングしていなかったのであからさまに音が違ったと思いますが・・・

でも、なんとなぁ~くのイメージは伝わったのではないでしょうか?

私の主観で説明させていただくと、、、

U87Aiの音は全体的にHiが伸びる感じで音一つ一つがハッキリ聴こえていると思います。

かわってKSM313は、ドッシリとした音の中にどこか暖かみのあるサウンドを得られているのではないでしょうか?

これらを更にEQでイジると全く違ったアプローチで音作りが可能になると思いませんか?

因みに私は、普段このそれぞれタイプの違った音を混ぜてミックスしたりもします!

参考に下記図のように同じリフを一度BUSに送ると作業が楽だったりします。が・・・人それぞれですね(^^ゞ


オマケなのですが、上の2つの音源と更にアンビエンスの音を加え、EQでかる~くイジった音源も聴いてみて下さい。

【Roughmix】

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※全体の処理はEQ以外使っておりませんし、そのEQもカットしかしていません。

どうだったでしょうか?

再度説明いたしますが、今回のこの音は忠実にそれぞれのマイクの音を録ったモノではありません。

補足説明をさせていただくと、U87AiのケーブルはOYAIDE、KSM313はMOGAMIのケーブルを使い各々をNEVEのHAに通した音となっております。
※この2本のケーブルも、かなりキャラクターが違うので・・・

なので純粋にマイクの比較を行えたワケではありません。

音作りも本当に様々ありますので、皆さんもマイクだったりケーブルだったりと色々試行錯誤されてはいかがでしょうか?

暇があったら、同じ条件でのマイク&ケーブル比較ってのもやってみたいと思います。

REDHOTマニュアル≪U87AivsKSM313編その①≫

投稿日 2012年3月15日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

※前回のREDHOTマニュアルの最後に言っていた内容と異なりますが、最近のレコーディングでどぉ~しても気になった内容だったのでこちらを先にアップさせていただきますm(__)m

サブタイトルに【vs】とありますが、別に対決させるワケではありません(^_^;)

このマニュアルも皆さんに『伝えたい』『知ってもらいたい』と言う気持ちもありますが、私自身の確認のためのものだったりもしますので・・・

では、早速今回の実験内容を!

昨年からケーブルの視聴やなんやかんやと【音】について色々と調べてきました。

以前の私なら『録った後にEQなんかで補正すれば大丈夫っしょ!』っと、安易な考え方だったと思います。
※今でもそう考えてる気もしますが・・・

ですが、後の作業のコトを考えていくと、どぉ~やら私は『録りの音』自体に不満があったようで・・・

そこで昨年からケーブルについて実験・勉強してきました。

でも今回はそのケーブルではなく『マイク』に着目してみようかと思います☆
※ケーブルでの音色の変化も劇的ですが、まぁ~手っ取り早いのはマイクかなぁ~って・・・(^^ゞ

で、これまた昨年から悩んでいたこと『Neumann(U87Ai)の音は素晴らしいけど、音が録れ過ぎる』といった意味不明な問題に悩まされていました。

【Neumann/U81Ai】

そこで早速U87Aiのレスポンスを調べてみることに・・・


私の想像通り高音が伸びていることに気付くと思います。

『だったら録った後にEQで処理しちゃえばいいのでは?』

と思う方が多いと思いますが(先に述べたように私がそうでした)、それだと『私の納得のいく音にならない!』と言うことが判明しました。

case by caseだと思いますが、この状態で細かくHiをカットしてみてもヌケの悪い音になってしまい・・・

そこで、以前から悩んでいたマイク(RibonnMic)に手を付けてみようかと・・・

コンデンサーマイクリボンマイクなんだからキャラクターどころか性能の違うじゃん!!』

元々、ヴォーカルorアコギetc・・・の録りマイクに悩んでいたので、、、

そして購入したリボンマイクがこちら↓です。

【SHURE/KSM313】

こちらのレスポンスも早速見てみましょう!

【Front】

【Rear】

気付きましたよね?

そうです!このマイクは両面タイプ、フロントとリアでキャラクターが違うのです!

今回は、Hiの音も必要だったのでRearの方を使いました☆

因みに、最近の私は新しくマイクを購入する際に、このレスポンスをみてある程度の音のイメージを掴んでから購入するようにしています。
※net上でも視聴できるたりするので、それも便利ですね!

長々と説明しましたが、次回のREDHOTマニュアル≪U81Ai vs KSM313編≫では、実際にレコーディングした音を聴いてもらいたいと思いますので参考にしてみて下さいm(__)m
※現在そちらも作成中なのでアップは早いと思います(^^ゞ

レコーディングレポ≪皓太郎&吉一≫

投稿日 2012年3月14日 /カテゴリー: What's new, studio | No Comments

3/12・・・この日のレコーディングは普段はソロで活動している二人(アコースティック)のコラボレコーディングを行いました☆

(レコーディング時間になってもスタジオに現れない人がいたので、焦りました・・・)

まっ、そこはアコースティックの強み!時間がもったいないので予定していなかった曲をチャチャっと弾いてもらいました☆
※因みに録った曲は『カナイデ』(身内ネタですね)

そぉ~言えば以前この曲は≪REDHOT実験!?マニュアル【簡易レコーディング編】≫で紹介した事があったので、興味のある方はそちらに短い尺ですが音源があるので聴いてみて下さい!
※CD化されるのかなぁ~???

と言うことをやっていたら・・・よ~やく登場(;´▽`A“

今回は、『歌』 『アコギ』 『ピアノ』のアンサンブル☆

因みにピアノの音源は、私のお気に入り【digidesign/Mini Grand】をチョイスしました!

※グランド・ピアノをモデリングしたピアノ音源で、何かと重宝します☆

実際に弾いてもらった鍵盤は、【YAMAHA/CP33】です!

こちらが演奏の模様!?

【ピアノ/吉一】


↑↑↑彼は以前にも別のアーティストさんとコラボしていましたね!

そしてもう一人・・・

【ヴォーカル&アコギ/皓太郎】

写真を見て気付いた人もいるかも知れませんが、今回もあのマイクを使ってみました!!
※って、アーティストの事じゃないんかぁ~い ヽ(゚Д゚*)ノ

使ったマイクは

NEUMANN/U87Ai

SHURE/KSM313

RODE/NT-2(アンビ用に2本)

の計4本使ってみました!

前回同様『リボンマイクは面白い!』

今回もいい仕事しています☆

ミックスもその日のウチに大体仕上げちゃいました!

歌にはUREI/LA-4を使ったのですが、音のまとまりがイイですね( ゚∀゚)

最近また自分のミックスが変わってきた気がします!!

その分また悩みが増えるのですが・・・楽しいからヨシとしましょう(*´∀`)

レコーディングレポ≪Saturday Player Meeting≫

投稿日 2012年3月12日 /カテゴリー: What's new, studio | No Comments

3/10・・・怒涛のようにスタートしたSaturday Player Meeting(以下、サタプレ)のレコーディング!

皆さんお疲れ様でしたm(__)m

少々イレギュラーは生じましたが無事に終了☆

まず、今回のレコーディングで思ったことは『素晴らしく作業が早かった!』ってことっすな!
※因みにインストバンドです!

セッティングから全ての片しを入れて8時間・・・7曲の録音となりました!

今回は全てのパートではなく『ドラム』『ベース』『ギター』の一発録り☆
※その他のパート(シンセ・パーカッション・サックス)はまた後日

楽しいレコーディングでした( ゚∀゚)

ちょっと写真をアップしてみようかと思います☆

【ドラムのセッティング】
※あれ!? 気付きました?

そうです! レフティーだったんです(汗)

って言っても左右が逆なだけで、なんの問題もありませんでしたが(^^ゞ

次にベースの紹介ですが・・・別に手抜きってワケじゃないですよ!

突き詰めていったら結局【ライン録り】の方が良い音だったんで・・・

【ベースのセッティング】
ベースのライン録りには、お気に入りのRADIALのD.I.を使用しております☆

基本的なベースの音作りは、このD.I.とケーブルでやっちゃいます.。゚+.(゚ー゚)。+.゚

そして最後にご紹介するのが(ある意味)変態ギター?エフェクターがこちら(^_^;)

【ギターのセッティング】

※写真、上:手元 下:足元

今回は「いつもよりギターの音だよ!」と言われましたが・・・「シンセでもよくね?」って思う・・・彼はマニアだ☆

ギターアンプは持ち込みの【Groove Tubes】でした!


このアンプか・な・りイイっす!!

それに、先日購入したリボンマイク&57(コンデンサーマイク改)を試しに使ってみたのですが・・・

ヤバイっすね!

特にリボンマイクが最高☆


普段、ギターのRecの時にはMD421Ⅱ(通称:クジラ)を使っていたのですが、これからはこの子もメンバーに入れちゃいます☆

57改は、、、基本、やっぱ57の音ですが『さすが、コンデンサー!』ってサウンドですかね!これもイイ感じでしたよ!

因みに、サタプレのレコーディングは今月内にまだあるんですよねぇ~!

これもまた楽しみに待ちたいと思います(^‐^)/