REDHOTマニュアル≪ヘッドホン編その③≫

投稿日 2011年11月23日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

今回はヘッドホンを使ってのミックス方法を説明してみたいと思います。

環境にもよると思いますが、大抵の方が『自宅で大きな音を出せない』『ちゃんとしたモニター環境がない』と言う理由からヘッドホンでミックスをしていると思います。

そこで、私も実験マニアのハシクレなので今回も実験しちゃいましたのでその報告(感想)も踏まえながら説明していきたいと思います。

手順は前回のblog≪音の飽和状態・ダンゴ編≫にザックリ書いてますのでそちらを一読してみて下さい。

って事で、ミックス方法と言っても普段となんら変わりません(汗)

EQとか最初にスピーカーでザックリと処理するのですが細かい作業にはやっぱヘッドホンが最適かと☆

ですが、注意点があります!

私もヘッドホンでミックスをして思ったのですが・・・

『完成した音がスカスカ・・・』

まぁ~私の腕不足ってのもあるんでしょうが、ヘッドホンを使っているとそもそも「音に迫力」を感じ過ぎてしまう傾向にあると思います!

なので、そんな時には最近使わなくなりつつあったこのアイテム【スペクトラムアナライザ(通称スペアナ)】の使用を強くオススメします!!


ちょっと話はズレますが・・・

先日、『最近ミックスの勉強してるんです!』と言うお客さんがいらっしゃりました。色々と話しをしていたんですが、途中『???周波数ってなんですか???』と・・・

私もそうですが・・・もっと勉強して下さい。。。

(話をもとに戻します)

実際にスピーカーなどで確認できればいいのでしょうけど、ヘッドホンだと結構過激に(EQをカット)処理しがちになってしまいます。

後はなんでしょうねぇ~、、、スピーカーでは気付かなかった音の歪みなんかもヘッドホンだと確認しやすいですね!

あれ?『ヘッドホンを使ってのミックス方法』の説明になってない??

最初にも言いましたが、基本的に普通のミックスと変わらないのではないでしょうか(汗)

後は上記に書いたことに注意すればいいと思います!

『百聞は一見に如かず』

皆さんもドンドン実験(経験)してみて下さい☆

REDHOTマニュアル≪音の飽和状態・ダンゴ編≫

投稿日 2011年11月21日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

次回は『ヘッドホンを使ってのミックスのコツ』みたいな事を言ってましたが、先にこの題材!

音の飽和状態・ダンゴと言うタイトルですが、

以前、宅録をしている時にはあまり?気にもしていなかったのですが、今は生音のレコーディングが多い(っつうか、それがメイン?な)ためかmixした音が『モコッ』とすることがあります。

それをど~にかしようって話です。

でもって今回も着目したのがEQです☆

以前にも紹介した事がありますが、最近メインで使っているEQ(プラグイン)をいくつか紹介しときます!

まず最初にコイツ!【McDSP/FilterBankP6】 私の使い方は、ザックリと処理したい時によく使います!
Ex)キック、タム、ベースなど

続きまして【EMI/TG12412】 これはこれでザックリとした処理に使いますが、LEVELを上げすぎても歪み過ぎないので扱いやすいです!
Ex)ギターなど

ある意味コイツがメインで使ってます!【WAVES/Q10】 ザックリもイケるけど、ほとんどの細かい作業はコヤツが使いやすいです。
Ex)全般的に使ってます。。。

最近のお気に入りは・・・【brainworx/bx_hybrid2.0】 コイツの使い方は、今はギターの2mixで使っていますが、MS方式に似た使い方が出来るのでドラムのトップやアンビ、ルーム、もちろん2mixにも使えると思います!

って機材紹介はこのくらいにしといて、早速本題☆

なんて事はありません!

いらない余分な音はカットしちゃえばいいんです!

※ここで注意しなければいけないのが、『カットし過ぎないこと!』です。音はスッキリするのでが、スカスカなサウンドになってしまいます。

最近の私のミックス方法から順を追って説明します。

STEP1.
全ての音源を立ち上げた状態でラフのラフミックスを作ります。その時に私はボーカル・ベース・ギターにのみコンプを立ち上げますが、それ以外は素の状態です。

STEP2.
パンとボリュームのみで整理しちゃいます。(重要)

STEP3.
曲を聴きこみます。と言うか曲の『イメージ』を作ります。(重要)

STEP4.
大体のイメージを掴んだら、サクッとラフにボーカルの音を決めちゃいます。
※その他の音はミュートで!出してても構いませんが・・・

STEP5.
ボーカルの音が決まったら、次にドラム&ベースの音を立ち上げます。

※この状態である程度音を整理(EQ)します!

一番手がかかるのはキックとベースだと思います(同じ低音なので)。

【ワンポイントアドバイス】

よくある事だと思いますが、『ベースの音を前に出したらキックが引っ込んでしまった。なのでEQで低音を持ち上げた』これは間違いだと思います。
ついでに『キックが聴こえないので、キックのボリュームを上げた』これも同様です。

それぞれの居場所を作ってあげましょう!

試しにやっていただきたい事は、キックのアタック音をかる~く(EQで)ブーストしてみて下さい。これだけでもキックの存在感が出てきます。
※今回の文章の中で初めて『ブースト』を使いましたが、普段の私の作業ではほとんどブーストはしません。基本カットのみです!

ある程度の音の整理ができたらお次へ!

STEP6.
その他のトラックの音(ギター、シンセ、ピアノ等)を出して全体を整理していきます!

こんな感じです(汗)

途中で(重要)って書きましたが、そこである程度の完成が見えてくるって言うかイメージしといた方がいいと思いますよ!

以前にも述べたことですが、私は『ボーカルは〇〇Hzをブーストすると輪郭がハッキリとします』と言うような説明はいたしません。そもそも声もそうですが楽器も、キック一つ取っても同じ音は存在しないと思っております。

同じドラムセットでも演奏する人の力加減であったり、セッティングで大きく音は変化していると思います。

ギターも同じです!好きなプロミュージシャンと同じギター同じエフェクター(セッティング)だとしてもまったく同じ音だとは思いません。

なので、それぞれのオイシイ音のポイントは、その都度探していきます!

なぁ~んて強く説明していますが、きっかけ作りには十分活用できますので本・雑誌でEQやコンプの事をちゃんと勉強して下さいね!

※そこで勉強したことを応用すればいいだけですから!!

って事で、次回はヘッドホンのネタに戻ります(汗)

REDHOTマニュアル≪ヘッドホン編その②≫

投稿日 2011年11月20日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

って事で、今回は私が普段ミックスで使っているヘッドホンを主観も含めて紹介したいと思います。

参考になるか分かりませんが・・・(^^ゞ

SONY MDR-CD900ST

音楽人なら誰もが知ってるド定番のヘッドホンではないでしょうか!?
タイプ:密閉型
質量:200g(コード含まず)
再生周波数帯域:5Hz~30kHz
主観:レコーディングの録りにはいいかな?と思いますがミックスでは高音が強調されてる気がするので使用は控えております。

SENNHEISER HD650

豊かな低音と適度に距離感のある鳴り方が独特の世界を演出してくれます。
タイプ:開放型
質量:260g(コード含まず)
再生周波数帯域:10Hz~39.5kHz

主観:凄く気に入ってます☆あらゆるジャンルに対応するまさにオールマイティーなヘッドホンだと思います。ハイインピーのためオヤイデさんで購入したヘッドホンアンプに一度通して使用しております。(下写真参照)
COSMOWAVE HAMP134DX

※おまけ情報ですが、ミキサーからヘッドホンアンプまでの通線はBELLDEN88760を使用しております。

SHURE SRH940

プロフェッショナルモデルとして登場した、SHUREヘッドホンリファレンスモデル。
タイプ:密閉型
質量:320g(コード含まず)
再生周波数帯域:5Hz~30kHz
主観:凄くバランスのとれたヘッドホンだと思います。強いて言うならば、長時間使っていると頭の天辺に当たるアーム部分に違和感を感じますが・・・

上記3機種以外でお客さんからお借りしてひじょ~に悩んだ一品があります!

PIONEER HDJシリーズ

DJ用ヘッドホンと言うだけあって低音のファット感がとても良い☆

正直、SHUREとどちらを購入しようかマジ真剣に悩みました。。。

って事で、私は上記3機種を曲や場面に合わせて使い分けております。

次回は、ヘッドホンを使ってのミックスのコツ?みたいなモノをご説明させていただきたいと思います!

REDHOTマニュアル≪ヘッドホン編その①≫

投稿日 2011年11月19日 /カテゴリー: REDHOTマニュアル, What's new | No Comments

色々とこのマニュアルblogを下書きしている段階で今回お客さまが悩んでおられたこのネタから・・・

自宅でミックスをしている際にスピーカーで大きな音を出せない環境の方がよく使っているであろう『ヘッドホン』に今回は着目してみようかと思います☆

『ヘッドホンってどんなモノを買えばいいの?』

と誰しもが思うことだと思います。

そこで私が購入する時に気を付けている項目を紹介します!

その①≪ヘッドホンの種類≫
このヘッドホンの種類は大きく分けて『密閉型』『開放型』の二通りあります。まずは、自分はどちらのタイプがいいのかを決めてしまいましょう!

簡単にそれぞれの特性を紹介します。

【密閉型(クローズ型)】
低音なんかの再生力があると思いますが、密閉されている分音がこもる傾向にもあると思います。内部外部の音を遮断することからレコーディング中にアーティストさんに使ってもらうことが多いです。

【開放型(オープン型)】
密閉型とは違い音が自由に出入りするため開放的なサウンドとなります。空気感、高音の鳴りはいいのですが低音が弱い場合があります。音漏れが激しいのでレコーディングなんかの音録りにはむいていません。

上記でそれぞれの特性を書きましたが、メーカーや構造などによっても異なりますのでご注意下さい。

その②≪再生周波数特性≫
私が一番気にする箇所だと思います。折角のいい音であっても再生して耳で聴き取れないのでは元も子もありません。どの周波数帯もキッチリと聴き取れるモノをオススメします。

その③≪重量≫
長時間使ったりするケースが多いのであまり重いモノはお勧めしません。

その④≪フィット感≫
その③と同じこともですが、なかなか試せる場所がないので私も苦労するところです。

と、まぁ~こんな感じでしょうか?

一番思うことは『視聴できるところがない!!!』ってことです。

やっぱ一度は使って試してみたいですよね・・・モノによっては高額だし。

ってことで、次回は私が使っているヘッドホンを紹介したいと思います☆
※もう書き始めてるので、更新は早いと思います(汗)

更なるサウンドの進化!

投稿日 2011年9月17日 /カテゴリー: What's new, studio | No Comments

時間(気持ち)に余裕ができるとこうも変わるのか!?ってくらい・・・

昼夜問わず、時間(手)が空いている時には相変わらずミックス作業に没頭しているのですが、昨日の作業中にとある事に気が付いた☆

と、その前に仕事を終えてからの私の行動を・・・

大体、夜中だったり明け方だったりに帰宅するのですが(本当はもっと早く帰りたい・・・ボソッ)、なんですかねぇ~職業病とでもいいますか趣味といいますか頭の中で色々と考え事をしています。

その時に思い付いたこと、それは・・・

『1年前の自分(ミックス)』『今の自分(ミックス)』

年の性でしょうか?新しい情報が入ると古い情報が薄れていく・・・

そこからは自己分析ですね!(私、結構これが好きなんです)

【1年前】

・音が大胆(大雑把)→ミックスに不慣れだったのでしょう

・全体的に音が太い→マイクケーブルが全てBELDENだったからかな?

一番は、やはり私の技術だったり耳だったりと・・・要因をあげるとキリがありません。。。

【現在】

・音が比較的スッキリ→技術向上もあると思いますが、ケーブルを見直したからかな?

他にも、新たな機材導入とかありましたが、ケーブルの存在はデカかった!

で、早速今回のテーマに入っていくわけですが。

単純なことですよね、過去と現在を足して2で割っただけです(汗)

元々持っていた私の図太いサウンドの手法と今回のスッキリと輪郭がでたサウンドの融合!

それぞれの音がハッキリと聴こえるのに、尚且つ図太いサウンド!

ここ1年と少し悩んでいたことの一部が解決した気がします☆

細かいことを更にあげていけば、EQやコンプの選定や技術の向上(って言ってもまだまだですが・・・)、機材の充実、環境(情報交換など)、音楽に対する姿勢、さまざまあります。

とあるネットの内容で『アマチュアは後ろを振り返る。プロは、絶対に後ろを振り返らない。』と言っている方をお見かけしました。

(内容の抜粋)
プロが見るのは、前だけです。
前しか見ません。
前しか見ないことによって、前だけに集中できます。
よりスムーズに、前進することができることでしょう。
注意が前に向いていれば、やってくる障害物を避けることができ、けがも少なくなります。
前からやってくるのは、未来だけです。
過去が前からやってくる、ということはありません。

確か、カメラマンさんの話だったような・・・

言っている内容はよく分かります。

でも、私は決してそうだとは思いません。(ジャンルが違うからかなぁ~?)

後ろにもその時に気付かなかった色々な情報が見え隠れしていると思います。今回の私がそうだったように・・・

以前から言っていますが、私は実験好きです☆

なので、時間があるときにはこれからもバンバン実験していきたいと思っております!

で、今やっている実験は・・・

また今度紹介しますね!