REDHOTマニュアル≪音の飽和状態・ダンゴ編≫

Posted 2011年11月21日 by fujita

次回は『ヘッドホンを使ってのミックスのコツ』みたいな事を言ってましたが、先にこの題材!

音の飽和状態・ダンゴと言うタイトルですが、

以前、宅録をしている時にはあまり?気にもしていなかったのですが、今は生音のレコーディングが多い(っつうか、それがメイン?な)ためかmixした音が『モコッ』とすることがあります。

それをど~にかしようって話です。

でもって今回も着目したのがEQです☆

以前にも紹介した事がありますが、最近メインで使っているEQ(プラグイン)をいくつか紹介しときます!

まず最初にコイツ!【McDSP/FilterBankP6】 私の使い方は、ザックリと処理したい時によく使います!
Ex)キック、タム、ベースなど

続きまして【EMI/TG12412】 これはこれでザックリとした処理に使いますが、LEVELを上げすぎても歪み過ぎないので扱いやすいです!
Ex)ギターなど

ある意味コイツがメインで使ってます!【WAVES/Q10】 ザックリもイケるけど、ほとんどの細かい作業はコヤツが使いやすいです。
Ex)全般的に使ってます。。。

最近のお気に入りは・・・【brainworx/bx_hybrid2.0】 コイツの使い方は、今はギターの2mixで使っていますが、MS方式に似た使い方が出来るのでドラムのトップやアンビ、ルーム、もちろん2mixにも使えると思います!

って機材紹介はこのくらいにしといて、早速本題☆

なんて事はありません!

いらない余分な音はカットしちゃえばいいんです!

※ここで注意しなければいけないのが、『カットし過ぎないこと!』です。音はスッキリするのでが、スカスカなサウンドになってしまいます。

最近の私のミックス方法から順を追って説明します。

STEP1.
全ての音源を立ち上げた状態でラフのラフミックスを作ります。その時に私はボーカル・ベース・ギターにのみコンプを立ち上げますが、それ以外は素の状態です。

STEP2.
パンとボリュームのみで整理しちゃいます。(重要)

STEP3.
曲を聴きこみます。と言うか曲の『イメージ』を作ります。(重要)

STEP4.
大体のイメージを掴んだら、サクッとラフにボーカルの音を決めちゃいます。
※その他の音はミュートで!出してても構いませんが・・・

STEP5.
ボーカルの音が決まったら、次にドラム&ベースの音を立ち上げます。

※この状態である程度音を整理(EQ)します!

一番手がかかるのはキックとベースだと思います(同じ低音なので)。

【ワンポイントアドバイス】

よくある事だと思いますが、『ベースの音を前に出したらキックが引っ込んでしまった。なのでEQで低音を持ち上げた』これは間違いだと思います。
ついでに『キックが聴こえないので、キックのボリュームを上げた』これも同様です。

それぞれの居場所を作ってあげましょう!

試しにやっていただきたい事は、キックのアタック音をかる~く(EQで)ブーストしてみて下さい。これだけでもキックの存在感が出てきます。
※今回の文章の中で初めて『ブースト』を使いましたが、普段の私の作業ではほとんどブーストはしません。基本カットのみです!

ある程度の音の整理ができたらお次へ!

STEP6.
その他のトラックの音(ギター、シンセ、ピアノ等)を出して全体を整理していきます!

こんな感じです(汗)

途中で(重要)って書きましたが、そこである程度の完成が見えてくるって言うかイメージしといた方がいいと思いますよ!

以前にも述べたことですが、私は『ボーカルは〇〇Hzをブーストすると輪郭がハッキリとします』と言うような説明はいたしません。そもそも声もそうですが楽器も、キック一つ取っても同じ音は存在しないと思っております。

同じドラムセットでも演奏する人の力加減であったり、セッティングで大きく音は変化していると思います。

ギターも同じです!好きなプロミュージシャンと同じギター同じエフェクター(セッティング)だとしてもまったく同じ音だとは思いません。

なので、それぞれのオイシイ音のポイントは、その都度探していきます!

なぁ~んて強く説明していますが、きっかけ作りには十分活用できますので本・雑誌でEQやコンプの事をちゃんと勉強して下さいね!

※そこで勉強したことを応用すればいいだけですから!!

って事で、次回はヘッドホンのネタに戻ります(汗)