REDHOTマニュアル≪MS方式を活用したマスタリング編≫

Posted 2010年12月16日 by fujita

昨晩お客さまからレゲインの差し入れをいただいたので今回もマニアックに頑張っちゃいます☆

タイトルにある【MS方式】って言葉を知らない方が多いと思いますので簡単に・・・

従来のL(Left)/R(Right)ではなく、音像の中央(Mid)と外側(Side)に分けて処理することで、従来とは異なった観点から2ミックスの音像をコントロールできるようになります!

従来のL/R

MS方式の考え

今回の考え方としては、中央(M)に定位したボーカルを強調しつつ、外側(S)のリバーブ成分などを抑えて、より歌が明りょうに聴こえる音像の作り方の説明?解説?をIK MULTIMEDIA T-Racks3 DeluxeのEQP-1Aを使って説明したいと思います☆

ほんと~に簡単に説明すると、M側のOUTPUTを上げることで、中央のボーカルが大きく聴こえるようになります!

ただ、このままだと同様に中央に定位しているKickなども持ち上がってしまうので、EQで低域をカットしつつ、高域を少しだけ持ち上げてボーカルだけが強調されるようにします!

M側のセッティング例

次にS側の処理なのですが、M側のボーカルが上がると、その分全体の奥行き感が無くなるので、S側の音量を下げてボーカル自体の輪郭を損なわないようにします。リバーブ成分は余分な低域を含んでいることが多いので、EQで低域をカットしつつ、全体が地味にならないように高域も若干足しています。

S側のセッティング例

最も聴かせたいボーカルがハッキリし、余分な帯域が削られるので、マキシマイザーを深めにかけても聴きづらくならなくなります!

今回紹介したやり方はほんの一例ではありますが、最新のマスタリング方法だと思います☆

是非、お持ちのplag-inを有効にお使い下さい!