では、Marshall/JCM2000(DSL)についてお話したいと思います。
※当スタジオではDSL100が完備されています。
簡単な説明から・・・
クラシック・ゲイン(チャンネルA)にはクリーンとクランチ、ウルトラ・ゲイン(チャンネルB)にはリード1とリード2のモードを装備した、オール・チューブ(バルブ)・アンプヘッド。Marshallらしいバルブの開放的な音とユーザーの求める重低音をすべて詰め込み、今までのMarshallにないパワフルなゲイン能力とクリーンなサウンドを実現。スプリングリバーブ装備。
重複した説明になりますが、JCM800のような歪みを出す”ウルトラ・ゲイン”と1959SLPのようなクランチサウンドが出せる”クラシック・ゲイン”によって歴代のマーシャルサウンドが出せるといっても言い過ぎではないかも知れません。もちろん好き嫌いはありますが・・・。
続けてフロントパネルの説明に移りたいと思います。
①電源スイッチ
電源をオン/オフします。
②スタンバイスイッチ
※ここはよく知っておいて下さい!
使用する前にアンプを適正な温度に暖めておくことができます。バルブの寿命を伸ばすため、電源スイッチ①をオンにして2分程おいてからスタンバイ②をオンにして下さい。
オフにするときは、電源スイッチを切る前にスタンバイを切って下さい。
休憩のときは、スタンバイを使えば演奏をしていないときでもバルブを暖まった状態にキープできるので便利です。
【イコライザー】
③ディープスイッチ
このスイッチは、大切なローエンドのサウンドを濁らせることなく、音程感のある低音をブーストし”ズシリ”とした重みのあるサウンドを加えます。
④プレゼンス
高周波を制御して鮮明で鋭い音にします。これを上げると、切れのある目立つサウンドになります。
⑤トレブル
アンプの高音を制御します。
⑥ミドル
アンプの中音を制御します。これを上げると厚みのあるサウンドになります。
またクリーンチャンネルの中音と音の厚みを調整します。逆に下げると、より鈍く薄い音になり古典的な”中抜け”のトーンが得られます。
⑦ベース
低音を調節します。
⑧トーンシフト
トーンシフトはトーン・ネットワークの各要素を再構成し、パッシブトーンの形成に新たな次元を加えます。スイッチを”イン”にしてミドル⑥を下げた状態にすると”中抜け”サウンドになり、ある種の古典的なメタルのスタイルに適しています。
【リバーブ】
⑨チャンネルB
チャンネルBのリバーブを制御します。
⑩チャンネルA
チャンネルAのリバーブを制御します。
【ウルトラ・ゲイン/チャンネルB】
⑪ボリューム
チャンネルBのボリュームを制御します。
⑫リード1/リード2・スイッチ
DSL100のチャンネルBには2つのモードがあります。
一つ目のリード1(クランチ2)は、オープンなハイゲイン・クランチサウンドでJCM800 2203マスターボリュームをホットロッド(改造)したような、伝統的なマーシャルサウンドの特性が得られます。
リード2(スムース・モード)では、中域がブースとされ、さらなるハイゲインへの可能性を広げるモードです。
⑬ゲイン
チャンネルBのゲインを調節します。ゲインの増加に比例してディストーションも増加します。
⑭LED
チャンネルB選択時に点灯します。
⑮チャンネルスイッチ
チャンネルAまたはBを選択します。
⑯LED
チャンネルA選択時に点灯します。
【クラシックゲイン/チャンネルA】
⑰ボリューム
チャンネルAのボリュームを制御します。
⑱クリーン/クランチ1
チャンネルBと同様、チャンネルAにも2つのモードがあります。
一つ目のクリーンは、初期の1959プレキシスーパーリード・ヘッドを思わせるものです。ゲインのセッティング⑲に応じて、クリーンから激しすぎないプレキシスタイルのクランチトーンが得られます。
クランチ1は、JCM800 2203のような”きしみ”が出るモードです。
⑲ゲイン
チャンネルAのゲインを調節します。ゲインの増加に比例してディストーションも増加します。
⑳入力
ギターのコードを差し込みます。
立て続けにリアパネルの説明にもいっちゃいます!
※ここでは当スタジオでの必要最低限の箇所だけ抜粋して説明いたします。
【フットスイッチ】
①チャンネル
このジャックに*PED801フットスイッチを接続するとチャンネルAorBを切り替えることができます。
②別途PED801フットスイッチを接続すると、リモートでリバーブをオン/オフすることができます。
*PED801フットスイッチはオプション(無料)となっておりますので、使いたい方はスタッフまでどうぞ!
【エフェクトループ】
③~⑤の使用は当スタジオではおひかえ下さい。
⑥16Ω出力
外部の16Ωスピーカーキャビネットに接続します。
※当スタジオではMarshall/1960A(16Ω Input)へ接続してあります。
⑦~⑩⑫の使用・取り外しは当スタジオではおひかえ下さい。
⑪電源入力
アンプに電源コードを接続します。
と、まぁ~今回もグダグダと説明したわけですが、読む方も大変だと思いますが、私も結構疲れます(^_^;)
それでも何故こんなことをやるかと言うと、大体どこのスタジオの機材も、(その機材を)使ったことがなかったり、知らない(解らない)機能があったりして使いこなせていなかったりしませんか?
ご自身の機材であれば『取り扱い説明書』があったりして自身で勉強できるのですが、スタジオ機材ともなるとそうもいきません。
そこで『私に何ができるか?』と言う気持ちから≪REDHOTマニュアル≫を作成しております。
って偉そうなこと言って・・・。
なんにせよJCM2000・・・噂によるとトラブルの多い機種とか・・・JCM800とかに比べると回路が複雑なのでしかたのないことですが・・・
※一応、当スタジオには予備機にもう一台ございますが・・・大事に扱って下さいm(__)m
因みに・・・
当HPで紹介していませんが、実は【Marshall VALVESTATE VS100】と言う裏名機もあったりします☆
※こちらは、レコーディングの際に使用しようと思っているのでレンタルの予定はありませんm(__)m